ミリタリー | 趣味・実用 | 図書 2015.04.07 (火)
現代の軍事戦略入門: 陸海空からサイバー、核、宇宙まで現代の軍事戦略入門: 陸海空からサイバー、核、宇宙まで
(2015/03/16)
エリノア スローン

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Modern Military Strategy: An IntroductionModern Military Strategy: An Introduction
(2012/03/15)
Elinor C. Sloan

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エリノア・スローン、奥山真司・関根大助(訳)『現代の軍事戦略入門』芙蓉書房出版、2015年。

著者はカナダ軍の将校で、現在は大学の教授。題名そのまま、現代の(アメリカ)軍事戦略入門です。冷戦後のアメリカ軍事思想がどのように展開していっているのか簡便に知ることができる大変良い本です。

言及されなくなって気になっていた「軍事における革命(RMA)」がとっくに放棄されていて「軍事トランスフォーメーション」という語に置き換わっていたり、「効果ベースの作戦」や「迅速かつ決定的な作戦」が知るまえから放棄されていたのは衝撃的でした。

わたしがもっとも興味を寄せている陸上戦でも、
・陸空協同がますます綿密となり、陸上での火力投射を航空部隊がますます肩代わりするようになってきている
・部隊が分散したまま火力集中するのが容易になった

と圧倒的なエアパワーを前提として語っていたり、シーパワーの章でも、中国の台頭を気にしつつも海上から陸上への戦力投射を自明のごとく語ったりしていてまさに※ただしアメリカにかぎるという内容です。

統合とテクノロジーの章では、「テクロノジーの進化にともなって統合化され、情報共有の度もあがるし戦場の霧もよく見えるようになるよ」と邁進したけど(Clausewitz Out, Computer In)、けっきょく現在の戦争様相と適合できず修正をせまられたようです。

つづくゲリラ戦の章で、現代戦争への(アメリカの)対応が語られています。この重要な議論のなかにあるルパート・スミスとクレフェルトは翻訳が出ていますし、イラク戦争後のアメリカ陸軍の対応について論文もあります。

ルパート・スミス 軍事力の効用: 新時代「戦争論」ルパート・スミス 軍事力の効用: 新時代「戦争論」
(2014/03/25)
ルパート スミス

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戦争の変遷戦争の変遷
(2011/09/20)
マーチン・ファン・クレフェルト

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菊地茂雄「「『周辺部の戦争』終結への米陸軍の対応―ポスト・ベトナムとポスト・イラク=アフガニスタン」(PDF形式)、『防衛研究所紀要』第15巻第2号(2013年2月)

サイバー戦、核、スペースパワーについては注目していませんでしたが、これも興味ぶかい内容でした。情報の制限がかかっているようですが

ワイリー『戦略論の原点』のような戦争に関する論考ではなく、戦争に関する議論をまとめたものです。主にアメリカのね。総じて、最近のアメリカ軍事界の動向について興味ある人は買いだと思います。

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