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ミリタリー | 趣味・実用 | 感想 2012.02.11 (土)
北村佳逸『孫子解説』立命館出版部、初版1934年(1939年戦時廉価版発行)

・この本を知ったのは『戦略思想家事典』の孫子項で、ヤフオクで安く出品されていたので入手した。
・言葉の端々から変人臭がし、日本語英語中国語等が入り乱れる本文は著者の頭のなかにあるものをそのままに文章にしてぶち込んだような感じがする。
・解釈は独創的。私はこんな風な解釈を知らなかった。
孫子の注解は大てい読破したが、どれも気に食わなかった。人の講義を焼き直したものでないから思うままに解説して鋳型がない、僕は鍛冶職を学ばなかった。僕には僕一流の見解がある(「著者の私語」より)」
・しかしなんといっても、軍事に対して含むところがないところがいい。なにかよそよそさを感じさせる戦後の本とはちがう。裸一貫、真剣勝負を挑むような姿勢だ。キレのいい言葉は心地よさを誘う。



すこしだけ本文を抜粋してみる。


孫子曰ク兵ハ国ノ大事。死生ノ道、存亡ノ道ナリ。察セザルベカラズ。

[訳]
戦は国家の重大事件である。軍人としては作戦計画の良否がただちに死と生との運命を定める分水嶺であり、国家としては興廃の岐路に置かれる。(戦争は濫費であり大いなる破壊である、濫費のあとにくる緊縮調整、破壊の次におこるべき再組織の責任まで考慮の中に入れたら、容易に戦端を開かるべきものではない)深く考察してから始めねばならぬ。

[解説]
劈頭に大炬火を点じて綱領を示す。この筆法は老子に同じ。不用意にこれを受け取れば孫氏の平凡に驚くであろうが彼は野蛮人のする感情的喧嘩を説くのではない、きわめて組織的な理詰めで推していくので、彼氏は悠然として筆を進め一字一句一節と次序を追って戦争哲理を組み立てていく。この節は戦の定石から始まり徐々にその変化に及ぶ。
老子に”常を知るのが明。常法を知らないものは妄動してその結果は必ず悪い。常法を知れば寛容になり、その延長は原則を体得するに至り、死ぬまで危いことがない”
この安全第一主義が編末まで脈をうっている。わかりきった安全な道理が実際においては行われがたいのは、わかりきっていない証拠である。、個人にあってなんでもない口論から喧嘩へ、喧嘩から刀傷へと深入りし、時としては復讐の遺産を子孫にまで相続させる。個人の累集である国家でもその通り、群集心理に誤られて思慮深い将軍でも興奮して全軍を死地に投ずることが多い、だから孫子は開巻第一節において老教官が青年将校に訓示するような口調で”不可不察”と内省を促した。
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