ミリタリー | 趣味・実用 | ガリポリ 2011.03.12 (土)
(1915年4月25日、英軍上陸初日、アルブルヌ)

遠くより大砲の音が聞こえる。第27連隊長セフィク・ベイはカバテペ通信所を呼び、敵軍上陸の報を伝えられた。

上陸正面、第27連隊の第2大隊は烈しい攻撃にさらされた。若干20歳の予備将校Mucip・ベイは予備の第5中隊の次席だが、中隊長の負傷によっていまや中隊は彼が指揮していた。ふと傍らの大隊長ハリスを見た。左肩のほうから血が流れ出し、カーキジャケットが赤く染まり指に血が垂れている。
「大尉殿、負傷しております」
「今じゃないさ…ここへ移動途中たまたまやられた」
ハリス大隊長は指揮し続けることに固執したが、Mucipの説得によって後方へと下げられた。後退はするなとの最後の命令をのこして。しかし後退は免れなかった。Mucipの中隊164名のうち、129名が死傷していたのだ。だが、救援の第27、57連隊もまた目前まで迫ってきていた。

※Haluk Oral『Gallipoli 1915 Through Turkish Eyes』では、ハリスは第3大隊長、Mucipは第4中隊所属となっている。Ericksonでは、ハリスは第2大隊長である。Ericksonに従うと、第2大隊は5,6,7,8中隊からなるので第4中隊はいない。『Gallipoli 1915 Through Turkish Eyes』,pp.306-7より推測してMucipは予備の第5中隊員とする。
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