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ミリタリー | 趣味・実用 | 戦術 2010.12.15 (水)
偕行社編『白紙戦術集 第1集』(1935年出版)より、「第1 側背脅威の研究」



その1 想定

1.南軍第1師団主力は、11月1日午後以来、E村南方地区にて略同等の敵と会戦中なり。
2.敵の右側背を脅威すべき任務を有する南軍A支隊(3コ歩兵大隊、2コ砲兵中隊を基幹とす)は、午後8時二の橋付近に達し、要図のごとき状況を知る。


側背脅威の研究





その2 問題

午後8時におけるA支隊長の状況判断



要図だけで答えられる人はすごいが、よく分からんという人のために以下参考として記す。


脅威:
敵に苦痛を感ぜしむるごとく威力をもって脅かすことをいう。

支隊:
軍隊区分により、一時独立して特別任務に服すべき戦略単位以下の差遣部隊をいう。

日本軍の戦略単位は師団だから師団以下の部隊となる。

また、本書発行は1935年なので、そのころの日本軍の装備を念頭に置いて考えてほしい。



本状況においては、敵軍の戦法および指揮官の価値などについてとくに示されていないので、これはまず我と同等くらいの素質のものと仮定すればよい。
また、当時における敵軍の価値については、彼我主力は本日午後はじめて衝突したばかりで、まだ大して疲労困憊の状況に陥っているわけでもなし、ことに敵の増加隊はわがA支隊と同様でまだ一戦も交えぬ新鋭の部隊である。

わがA支隊が午後8時に二の橋付近に到着することについては、敵も空中偵察によってすでに数時間前より偵知しあるものと見なければならぬ。

敵軍の採りうる行動には、大別して3つある。

a.おおむね現在の状態をもって戦闘を続行し、増加隊の来着を待ちて戦勢を挽回する
b.主力または一部をもって本夜暗に乗じ、一の橋南方地区に後退して陣地を占領し、増加隊の来着を待ちて南軍の秋山川両岸に分離しある時期に乗じこれを各個に撃破すべく、主力をもって同河右岸または左岸において攻勢に転ずる
c.秋山川左岸地区の戦闘を断念し、本夜暗に乗じ同河北岸に退却して後図を策する

いずれの場合においても、敵がK村、D村方面に対する一部隊の派遣を何時ごろ実施するやは、一にA支隊発見の時刻如何による。遅くとも日没後にはE村付近を出発しているものと想定すべきである。また、あるいは一部の部隊はわが飛行機の目を逃れて昼間より己に移動しているかも判らぬ。したがって二の橋F村間の地区、およびD村C村の地区には、あるいは己に一部隊が配置されてあるものと想像してかかるべきである。



これに対しA支隊はいずれがもっとも有利に側背脅威の効果を挙げられるかを較量し、そのもっとも効果大なるものを採用すればよい。
支隊が採り得べき企図は、本状況において3案ある。

1.K村方向に前進し、師団主力に近く提携して敵の側面を脅威する
2.F村を経て一の橋方向に進出し、敵の右側背を深く脅威する
3.二の橋を渡り秋山右岸地区をC村方向に迂回し、同地付近において敵の退路を遮断せんとする


A支隊はいずれの案を採るべきか!!
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