ミリタリー | 趣味・実用 | ガリポリ 2010.11.29 (月)
ハミルトン将軍の決心

「ヘレス方面より兵力を割いてANZAC軍に増加し、主攻撃を行わせ、新増援兵団はスヴラ湾に上陸。まず瞰制地点である305高地を強襲し、ついで半島腰部の占領を企図する」

サリバー山下に一部隊を上陸せしめ、南方に対するオスマン軍の交通を海陸方面より抑圧し、もってナローを解放せしめんことは当初よりハミルトン将軍の希望せしところなりしも、一般の状況はこれが実現を許さざりしなり。而していまやアンザック軍は不撓不屈敵の致命点に接近して根拠を形成しあり。その成果を利用し、スヴラ湾より有力なる部隊を上陸せしめ、オスマン軍に強圧を加えたならば、ナローを制することあえて至難にあらざるべし。海軍また同意見なり。けだしスヴラ湾はアンザックに比し、マドロスよりわずかに一海里遠きのみ。しかも該湾は南西以外の強風に対して安全なるのみならず、敵潜水艦に対し防護容易なる根拠地ならばなり。ただここに一つの困難は、サリバー山脈の地形錯綜し、飲料水乏しく補給容易ならざることなるも、あらかじめ慎重なる準備を遂げ、人事を尽くせば、ある程度までこれをしのぐこと得べし。


英軍はまたも半島横断を狙っている。



作戦方針

1.攻撃の重点をアンザック当面の敵に置き、その正面および右翼に大打撃を与え、キリッド・バール南方の敵を駆逐し、しかるのちガバ・テペよりマイドスにいたる半島横断の地域を占領。もってオスマン軍主力とコンスタンティノープルとの海上交通を遮断する。
2.わが砲兵を使用し、コンスタンティノープルもしくはアジア側よりするオスマン軍の上陸輸送を遮断する。
3.アンザックおよびその方面に行動する部隊の冬季根拠地として、スヴラ湾を奇襲占領する。



・8月攻勢をトルコでは、アナファルタの戦いとよぶ。

・第5軍司令官ザンデルスおよび北部集団長エサトは、敵の上陸地点でもっとも公算が高いのはサロス湾であると判断していた。このためザンデルスはサロスに2コ師団(7D、12D)を配置していた。対して、ケマルはスヴラ湾が危険であると警告していた。

・サロス湾の防備は軽微。バイエルンのウィルマー大尉率いる2コ歩兵大隊(減耗しあり)、1コジャンダルマ連隊、4コ砲兵中隊のみ。

・8月攻勢に対し、オスマン軍は1つの正面に一部隊とまたもや分けた。すなわちストップフォードの第9軍団に対するアナファルタ集団(長ムスタファ・ケマル)、アンザックに対する北部集団(長エサト)、ヘレスに対する南部集団(長メフメト・ヴェヒプ)である。

・英軍スヴラ湾に上陸するやザンデルスはアナファルタ集団を創設しこれにケマルをあて、第9師団およびウィルマー隊を付した。さらにサロスにいる2コ師団を南下させ、アナファルタ集団にいれた。



『ガリポリに於ける上陸作戦』
Ordered to die
Gallipoli: the Ottoman campaign


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