「部隊命令第54号」 英エジプト遠征軍司令官エドモンド・アレンビー大将 軍司令部 1917年10月22日

2.軍司令官はガザおよびベエルシェバの敵に対し攻勢を意図している。ベエルシェバがわが軍の手に落ちたとき、敵左翼SheriaおよびHureiraの方向に向かって包囲攻撃enveloping attack(注)を敢行する。





米軍用語集より

envelopment (JP 1-02, NATO) - An offensive maneuver in which the main attacking force passes around or over the enemy's principal defensive positions to secure objectives to the enemy's rear. (Army) - It is one of the five choices of maneuver. A commander must find or create an assailable flank by passing forces around one or both of, or over (vertical), the sides of an enemy force, pitting his strength against the enemy's weakness. (See also attack, choices of maneuver, double envelopment, encircling force, offensive operations, and turning movement.)
「主攻が敵部隊の側方または後方に対して指向される攻撃機動の方式をいう」

encirclement - The loss of freedom of maneuver to one force resulting from an enemy force's control of all routes of egress and reinforcement. (See also breakout and linkup.) See FMs 6-20, 7-20, 7-30, 17-95, 71-100, 71-123, and 100-5.

「包囲とは敵の正面を攻撃すると同時に、強大なる一部をもって敵の一面あるいは両面、ときとして背面をも攻撃するをいう」
『兵語の解説』p.125

包囲・反対包囲 envelopment
「包囲」とは敵の正面および側面あるいは背面をも併せ囲みて攻撃するをいい、「反対包囲」とは包囲せんとする部隊の翼を後方部隊をもって逆に包囲するをいう。(帝国陸軍用語、おそらく『兵語の解』より)
『防衛用語辞典』p.428

包囲 envelopment
敵を戦場に捕捉撃滅するために、敵を正面に拘束しつつ、主力をもってその側面から攻撃して退路を遮断する攻撃機動の方式をいう。(陸自・空自・統幕用語)
『防衛用語辞典』p.428

ジャポネはまたふたつの言葉をがっちゃんこさせたのであろうか。
『兵語の解説』はおそらく陸士の教本から定義を引いてるだろうから興味深い。誤訳の多い軍事用語ではenvelopmentを包囲とするのは誤訳としているが疑問符がつく。『兵語の解説』の定義と米軍用語の定義は同じである。

米軍用語集の「choices of maneuver」より、
The choices of offensive maneuver are envelopment, turning movement, infiltration, penetration, and frontal attack.

encirclementは攻撃機動ではない。一方、「包囲」は攻撃機動である。しかし「包囲」は現代では一般に"囲む"という意味で解される。



結論:防衛省は速やかに『軍事用語集』を出してください。



以下拍手レス

そうか、拍手コメントもコメント返しも拍手ボタン押さないと見れないのか・・・しらなんだ(汗

>カシュウさん
なんか明日が楽しくなってくるような言葉ですw
ネタならいいけどマジなら困りますが…
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