スポンサー広告 --.--.-- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
戦史に対する態度について、少しまとめてみる。
なおここでいう「戦史」とは、作戦戦闘史や軍隊史や高等指導史などを含むもので、作戦戦闘史に限られたものではない。


●過去の戦史から直接的に教訓をくみ取ること
これは理解しやすい。戦間期に著された『千九百十五年ガリポリに於ける上陸作戦』は次の戦争での上陸作戦に資するよう各戦闘毎に戦訓を掲げている。太平洋戦争期では、日本軍は戦訓報というものを作っている。

●直接的教訓に過度にとらわれず、戦争本質の理解すること(戦争に対する叡智を養う)
前項を過度に重視すると「将軍たちは過去の戦争のスタイルで今の戦争を行おうとしている」となりかねない。第2次大戦における独仏戦がいい例である。第1次大戦西部戦線の戦闘模様に囚われたフランス軍はドイツ軍に惨敗を喫した。
これを避けるためには戦争の本質を理解しようとしなければならない。少し前のことが未来でまた起こるとは限らない、つまり歴史は繰り返すとは限らないのだから。たとえ応用戦術や白紙戦術で学ぼうとしても、その想定からは逃げられない。ゆえに戦争の本質を学ぼうとすれば戦史を深刻に研究しなければならなくなる。米ハッチンソン博士の言を借りれば、「独創力、判断力というものは、過去の経験の中から諸要素の再編成にすぎない。独創判断のための諸要素を、頭のなかに数多く入れておくことが戦史研究の目的である」となる。

●批判精神をもつこと
史学では常識だろうが、批判的に見ていくこと、それが本当のことなのかより客観的に調べることは戦争本質の理解に役立つ。日露戦争の公刊戦史を編纂した旧陸軍は自らの失敗を隠蔽し、国威発揚に役立つよう書いた。ゆえに太平洋戦争後、旧軍将校をして「日露戦争をもっと真摯に学んでいれば」と言わしめた。

ここにあげたのは軍人視点のもので、市井の庶民がこれに従うべきとは必ずしも思わない。しかし調べるときの態度や叙述スタイルについて参考になると思われる。


●参考
『兵学入門』
旧陸軍による戦史編纂



上はメモのようなものでもうちょっと煮詰めていかないといけないかな。



「戦史は古いものも、新しいものも、いずれもそれぞれに研究の価値は大である。しかしなるべくその材料が、精密なものに力を注ぐのがよい」
クラウゼヴィッツの言、『兵学入門』p.222より

The German 1918 OffensivesでDavid Zabeckiが、「なんで第1次大戦を調べるんですか、なんのポイントで?」と青年士官によく聞かれるという話を思い出した。
Secret

TrackBackURL
→http://hikasuke333.blog113.fc2.com/tb.php/116-70109e5b

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。