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Edward Erickson,"The official military histories of the First World War: A bibliographic essay" Middle Eastern Studies, 39(3) よりメモ。

・トルコ参謀本部はこれまでに第1次大戦の公刊戦史27巻を刊行している。

・1930年代半ば、トルコ参謀本部はオフィシャルアーカイブに基づく第1次大戦史を出版し始めた。今までのところ公刊戦史シリーズとして1877-78年露土戦争、1912-13年バルカン戦争、第1次大戦、トルコ独立戦争がある。くわえて、単巻として1600年代ハンガリーにおける戦役、オスマン海軍作戦、朝鮮戦争での派兵、近年では1973年キプロス平和作戦がある。

・これらは逐次改訂版が出されている。担当するのはトルコ参謀本部の「参謀本部軍事史及び戦略研究所(General Staff Military History and Strategy Institute)」、略してATASE(原語のGenelkurmay Askeri Tarih ve Stratejik Etutの略)である。担任するのは中将で、2003年現在ではトルコ空軍の将軍がこの職についている。ATASEは1コ軍事史部(branch)、2コアーカイブ部、1コ計画部、1コ出版部、軍事博物館、トルコ軍事史連盟、そして1コ戦略研究部(strategic studies branch)からなる。ATASEの各部で男女合わせて約400人が働いている。

・歴史家にとって残念なことに、トルコ軍事史は西側において使用されるのは稀である。なぜならATASEが出版したものはアンカラにあるATASEブックショップでのみ買うことが出来る。支払いはトルコリラでなければならず、本はメールやインターネットで買うことが出来ない。著者(エドワード・エリクソン)はアンカラの古書店を探し回り、10年かけてやっと第1次大戦史をコンプリートできた。

・第1次大戦公刊戦史は現代トルコ語(トルコはオスマン帝国で使われていたアラビア風文字を否定しローマ字を使っている)で書かれ、通常一巻で400-600ページある。なかには900ページを越すものさえある。これらすべて組織図とカラー地図を含む。大部分のものには重要文書のオスマントルコ語から現代トルコ語への翻訳がある。全27巻で第1次大戦におけるオスマン軍事を扱い、ほかにオスマン航空隊に関するものが4巻ある。

・各巻の簡略リストは以下の通り。

動員と開戦(全1巻)
ガリポリ戦線(全3巻)※原文がThe Gallipoli Frontだったのでこのように訳した。以下メソポタミア、カフカスなどもこれに準ずる。
メソポタミア戦線(全1巻)
シナイ、パレスチナ、シリア戦線(全2巻)
カフカス戦線(全5巻)※5巻もあるとはよっぽど悔恨が残る作戦だったんだろうか
ヨーロッパ戦線(全3巻)※ヨーロッパ篇が3冊でメソポタミアが1冊って…
アラビア戦線(全1巻)
休戦とその後(全1巻)
ロジスティクス(全1巻)
部隊全般史(全1巻)※General Armed Forces History
年表(全1巻)
年度毎作戦(全5巻)※年度毎の軍事行動
略史(全2巻)※ヨーロッパとカフカス
オスマン航空任務史(全4巻)




トルコ公刊戦史の信頼性についての話はまた今度…気が向いたら。略史のガリポリ篇は英語訳が出ている。入手したいのだけれど…
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